拝啓、過去の自分よ。
ボイトレをしていると、チェストボイス、ミドルボイス、ヘッドボイスという言葉を聞く機会が増えてくる。
これを「声区」または、「レジスター」と呼んでいる。
この声区という考えは、音域を表すには便利な言葉だ。しかしボイトレにおいて「声区」という考えは「声区ごとに発声を切り換える」といった誤った認識をしてしまう事が多い。
そういう意味で、声区にこだわり過ぎるとボイトレの弊害になる事がある。
声区や音域を意識しすぎると練習の弊害になる。
例えば・・・。
- チェストボイスの音域はここまで
- ミドルボイスの音域はここまで
- ヘッドボイスの音域はここまで
って感じで、自分で音域を決めるのは構わない。
しかし、声区をきっちりと、チェスト、ミドル、ヘッドとした場合、それぞれの高さで、出しやすいように切り替えて発声しようとしてしまいがちだ。
下のイメージの様に、ミックスボイスはグラデーションの様に滑らかに繋がる。
つまり、声区の変わり目で声を切り変えるってことは無い!!
自分の中でミドルボイス(中音域)の音域は大して高くはない。大体、C4~A4くらいだな。
しかし、どこからどこまでがミドルボイス(中音域)なのかはハッキリしていない。
それは、男女差、個人差があるからだ。
要は、本人が満足できる音域で出せればいい。
だから、ボイトレにおいてミドルボイス(中音域)が、どこからどこまでと言うのは、特に重要ではない。
声区で声を切り変えることは無い。
僕氏よ。
今の自分には「換声点」という概念は無い。
裏声を軸に低音域~高音域まで、まんべんなく練習していくと、体感的に換声点を感じなくなる。
つまり、最初から「換声点」を考える必要はないって事だ。
これは、他のボイストレーナーも若干ニュアンスは違うが、同じようなことを言っていた。
ボイトレ本も2声区論、3声区論を元に解説してる本が多い。
▼この本は3声区論で説明している。
▼この本は2声区論で説明している。
どちらが「正しい / 間違い」って話じゃない。
どのボイトレ本も最終的に換声点を無くし、1つの線で低音域~高音域を繋げようとしている。
どのボイトレ本でも、どのボイストレーナーでも言いたいことは同じだ。トレーナーによって伝え方が違うだけだ。
自分が、自分に「一喝 ! !」
練習するときは声区にとらわれず、声質や声の出し方に重点を置いて練習した方がいいかもな。
あと「切り変える」って発想もいらないな。
僕氏よ。
裏声を軸に低音域~高音域まで「鼻にかかった太い裏声」を練習すると、裏声が「地声」の様に聞こえるようになる。
この記事を参考にしな!!
- 【ボイトレコラム】高い声を出す方法 / ミックスボイスのコツは「太い裏声 + 鼻声」だ ! !
じゃあな。
「鼻にかかった太い裏声」の練習は、この2つを併用すると良いだろう。
▼この本は「鼻にかかった裏声」の練習になる。
▼この本は「太い裏声」の練習で使える。
この2つの本を併用することで、ロック系発声に欠かせない「鼻にかかった太い裏声」のヒントになるだろう ! !