ボイストレーニングをしていると、「高音発声時は喉仏を上げないで発声する」という事を聞くことがあります。今回は、「ハイトーンボイス発声時に喉仏を上げるのか? 下げるのか?」という質問に回答します。

質問
喉締めに関してもう少し、深い理解がしたくて質問をします。
「喉を開く」と言う事は「軟口蓋を上げる」と言う事ですよね?
自分が歌っている時に「これは喉を締めているな」と思う時は、確かに喉仏が上がり、喉締めの症状が見れるのですが、口を開いてみると軟口蓋は上がりっぱなしでした。
ここで気になったのですが、ひょっとしてヘッドボイスを使う際には喉仏は上がるのでしょうか?
hiC~hiF辺りでそう言った現象が起こるので、とても気になりました。
それとも、どんな時であろうとも、喉仏は上がらず、軟口蓋は上がりっぱなしなのでしょうか?
回答
ボイトレをするにあたって軟口蓋などの知識は自分の見解では、あまり必要ないでしょう。なので、喉仏が上がると言う事について回答させていただきます。
喉仏が全く上がらないという事は自分の経験上、無いです。ハイトーンボイスを発声する時に喉仏は上がります。まず、喉仏が上がらないと、自分はhiC(C5) ~ hihiA(A6)は発声できません。
例として、レッドツェッペリンなどの海外ロッカーの声色を真似すると必然的に喉仏は上がります。
題名は忘れてしまいましたが、何かのボーカル練習の本で、全く喉仏を上げないのは不可能だと書いてありました。これは、自分の経験上とても同意できる部分です。だから、喉仏を上げてハイトーンボイスを発声するのは問題ないでしょう。
ただ、ひとつ言えることは、喉声発声で上がっているのか、ロックな声を作るために裏声を鼻にかけるために上げているのかの違いはあります。
前者の、喉声張り上げ発声で喉仏が上がっている場合は、間違った発声なので良くないです。その場合は、しっかりと裏声から練習しなおして下さい。
あとは、どの程度喉仏が上がっているのかは見てみないと何とも言えません。ただし、喉仏を上げるのは間違いだと例え言われたとしても、歌で使えるような声になっているのであれば大丈夫でしょう。