この本は「裏声は出せるけど、それをミックスボイス化させる方法がわからない」といった人に向いている内容です。
それがこちらの「ボーカリストのための 高い声の出し方 ~ミックスボイス・ホイッスルボイスをマスター!!~ (レッスンCD付)」です。
結論、僕はこの本を買ったことで「高い声の出し方」のヒントを得ることが出来ました。そして、実際に「高い声=ミックスボイス」が出せるようになりました。
僕がこのボイトレ本を買った理由は一つ。
「高い声が出したかった」
それだけ、高い声へのあこがれが強かったんです。
「ニェイニェイエクササイズ」でミックスボイスのコツを掴む
この本のおすすめポイントは「ニェイニェイエクササイズ」です。ニェイニェイエクササイズ?
何だそれ? って感じですよね。
まずは、DAISAKU氏のデモ音源を聴いてみて下さい。
この「変な声」が高音習得にとても有効な練習方法なんです。僕自身が動画内でいつも発している「鼻にかかった声」の原型はDAISAKU氏のニェイニェイエクササイズです。
このエクササイズは、弱々しい裏声を、力強いミックスボイスに変化させるためにとても重要です。
▼付属CDのオススメの音源
これらの音源を聴いただけでミックスボイスを習得できる人はいないと思います。
ただ、今からお伝えする内容を実行してもらえれば、このボイトレ本では全エクササイズを「裏声をベース」でやることでミックスボイスの習得が早まると考えています。
ニェイニェイエクササイズは裏声で
DAISAKU氏のニェイニェイエクササイズの音源を聴いた人はおそらく直感的に「地声」だと感じたと思います。また本書では「ニェイニェイエクササイズを裏声で行うように」といった指示はありません。
ですがミックスボイスの基本は裏声です。そのためニェイニェイエクササイズは「裏声」 で行う必要があると考えています。DAISAKU氏も著書でその部分に触れています。
ミックスボイスとは裏声でありながらも地声と変わらぬ声量、この厚みを出すことのできる発声です。
引用元:「ボーカリストのための 高い声の出し方」P60
DAISAKU氏がにェイにェイエクササイズの音源で発している音域は、地声でも出せてしまいます。ここが落とし穴です。
ニェイニェイエクササイズを地声で練習してしまうと「このボイトレ本じゃミックスは習得できない。」と挫折の原因になりやすいです。実は、僕もその一人でした。
この本で練習をした感想
この本の内容を無知識のまま実践しても、ミックスボイスを習得することは難しいと思います。ですが、「裏声でエクササイズを進める」ということが分かっていれば、強い味方になる本です。
僕は、購入してから3年後に「ニェイニェイエクササイズを裏声でやる」と気がついてから数ヶ月後には高い声で歌えるようになりました。ただし、それを安定させるにはもっともっと自主練習が必要です。
なおこの本の発売は2008年です。しかし、内容は今でも通用します。人気YouTubeボイストレーナーのアドバイスも、この本の内容とほぼ同じことです。
また本書は内容もシンプルです。理屈よりも実践派なボイトレ本といった印象です。
シンプル・イズ・ベスト!
DAISAKU氏の著書「ボーカリストのための 高い声の出し方」は、出回っているボイトレ本の中ではかなりシンプルな内容だと思います。
この書籍の内容を知っているだけで、今後ボイストレーニングで行き詰まった際に、必ず助けになってくれると思います。事実、「ニェイニェイエクササイズ」からは大きなヒントを得ることが出来ました。
いま自分のやっているボイトレに行き詰まっているのであれば、一度このボイトレ本を参考にしてみてはいかがでしょうか。