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「ミックスボイス」と「強化ファルセット」は違うものだが “声質” に共通点がある。

今まで「ミックスボイスと、強化ファルセットは同じ。」という認識を持っていました。しかし、いま思えば乱暴な分類の仕方だったと感じます。ミックスボイスは「地声のような声」です。また、強化ファルセットは「輪郭がはっきりした声質」です。ただ、「声質」が異なる以上、「違うもの」という見方をするのがベターなのではと思いました。

ただ、それぞれの声質には以下のような共通点があります。

  • 「輪郭がはっきりしている」
  • 「地声のような強さ」

「違う声質」にもかかわらず、共通点が見い出せる。これは発声におけるヒントが何かあるかもしれません。今回、強化ファルセットとミックスボイスの音源を聴き比べながら、僕なりに探ってみようと思います。

「強化ファルセット」と「ミックスボイス」の例

まずは、それぞれの発声の例を上げてみます。

例1. 裏声よりの強化ファルセット

Earth, Wind & Fire – September (Official Music Video)
Earth, Wind & Fire – September (Official Music Video) – YouTube

例2. ミックスボイスよりの強化ファルセット

Justin Timberlake – Suit & Tie ft. JAY Z (Official Music Video)
Justin Timberlake – Suit & Tie ft. JAY Z (Official Music Video) – YouTube

例3. ポップス系ミックスボイス

Justin Timberlake – CAN'T STOP THE FEELING! (From DreamWorks Animation's "Trolls") (Official Video)
Justin Timberlake – CAN’T STOP THE FEELING! (From DreamWorks Animation’s “Trolls”) (Official Video) – YouTube

例4. ロック系ミックスボイス

Queen – We Will Rock You (Official Video)
Queen – We Will Rock You (Official Video) – YouTube

「強化ファルセット」と「ミックスボイス」の共通点

実は「例2」「例3」は同一の歌手です。しかしながら、発声している声質は違うように聴こえたのではないでしょうか。

裏声は、「輪郭のはっきりしないふわっとした音」。強化ファルセットは「輪郭のはっきりした強い音」と言えます。この輪郭の強さは鼻腔共鳴による「高域倍音の強調」がキーになると考えています。

個人的な感覚の例えで申し訳ないですが、エレキギターアンプで例えます。アンプには「高域(TREBLE)/中域(MIDDLE)/低域(BASS)」と、音質を変更するためツマミがあります。

コントロールの種類効能とポイント
TREBLE (HIGH)/高域の調整音の輪郭がはっきりとします。掛けすぎると耳障りなサウンドになります。
MIDDLE (MID) /中域の調整音の抜けが良くなります。掛けすぎると音の輪郭がぼやけます。
BASS (LOW)   /低域の調整太いサウンドになります。掛けすぎるとモコッとしたサウンドになります。

音のつくり方 (アンプの使い方)|サウンドハウス

強化ファルセットは「TREBLE」を強調することで、輪郭のはっきりした音になっています。しかし、聴き慣れない人からすると「変な声、耳障りな声」にも聴こえてしまいます。一般的には「キンキンした声」と受け取られることが多いです。

ミックスボイスは、「高域/中域/低域」がバランスよく設定された「話し声のような自然な声」といえます。しいて言えば、中音域を強調している声といえるでしょう。

発声において、各倍音域の強調のさせ方は以下です。あくまで僕の感覚です。

  • 高域:鼻腔共鳴を強める
  • 中域:上咽頭腔を広げる感じ
  • 低域:喉を広げる感じ

強化ファルセットと、ミックスボイスに感じる共通点は「地声感(強さ)」です。これは「輪郭がはっきりした声質」ということです。高域倍音を強調することで地声っぽさが生まれます。

異なる声質に聴こえても発声の基本は変わらない

上記で、「例2」「例3」は同一の歌手だとお伝えしました。

強化ファルセットの場合、アンプの設定だと「高域」を強めている状態です。ファルセットでありながらも「強さ(地声感)」があります。

Justin Timberlake – Suit & Tie ft. JAY Z (Official Music Video)
Justin Timberlake – Suit & Tie ft. JAY Z (Official Music Video) – YouTube

ミックスボイスの場合、高域だけでなく、バランスよく中域も強めることで「自然な声質」に聴こえさせています。

Justin Timberlake – CAN'T STOP THE FEELING! (From DreamWorks Animation's "Trolls") (Official Video)
Justin Timberlake – CAN’T STOP THE FEELING! (From DreamWorks Animation’s “Trolls”) (Official Video) – YouTube

しかし、あくまでも「自然な感じに聞こえさせている」というだけです。よく聴くと遠くに裏声の要素を感じられる思います。

「強化ファルセット」も「ミックスボイス」も裏声の延長

裏声
↑↓
強化ファルセット
↑↓
ミックスボイス

上記のように、強化ファルセットも、ミックスボイスも「裏声の延長」で発声するようにするとスムーズな発声が得られる可能性が高いです。上記の例で上げた歌手も、切り換えているポイントは感じられませんでした。

強化ファルセットの例から、高域倍音を強調することで裏声に「地声っぽさ(強さ)」を付加することができます。高域倍音は「鼻(鼻腔共鳴)」を使うことで得られます。

また、感覚を掴む練習方法は別記事に記載してありますのでご参考までに。

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